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デスノへの愛。月への愛。その他諸々。
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L←月。
 閃いた時に文章は書くものですね。
 下にL←月SSS。月さん独白。


 読む分にはL→月が好きなのに書くのはL←月が好きというのは一体どうしてなんだろうなぁ。
 あ。壊れた受が好きだからか。そうか。(目から鱗)
 // ラベリング //



 自画自賛ではなく単なる事実の再認識ではあるが、僕という人間は想像力、判断力、総合力その他諸々人並み以上に優れているという根拠と自信がある。

 つまりは少なくとも僕の周囲における世界の中で、『想像もつかぬこと』という事象は存在しえない。



 物心ついた頃からそうであった。僕は僕という人間を、その精神を完璧に把握し、周囲から己に向けられる感情を思うまま演出することが可能であった。
 演技?それは違う。人間誰しも環境の良さを望むものだ。心地よい日常を愛すものだ。僕の愛する日常を紡ぐ手段に過ぎない。
 小学生で神童を謳われ、中学の庭球で1位を取り、高校3年間全国1位の座を誰にも明け渡すことはなく。
 僕は僕の人生設計を、一寸たりとも狂わせたことはない。

 …ノート?

 嗚呼、嗚呼、そう…ノート。あの絶対の死を約束する、黒の筆記帳。夢物語にしては殺伐と、妄想にしては稚拙すぎる、そんなものが実在するだなんてこと、お前は想像すらしなかったろう?

 否。
 嗚呼、君の問いに僕は当然の如くに応えるとも。
 否、と。

 知っていたとも。僕は知っていた。
 何故ならば僕の存在意義とは、僕がたった一人僕という存在である証明とは、まさしくこれだからだ。
 夜神月が存在すると同時に、この筆記帳は存在しているも同然なのだ。
 死神のものではない。妄想の産物ではない。これは、このノートは。夜神月の為に今此処に在る。
 
 
 ―――計画は何時だって完璧だ。


 他人、というものはどうも自分には不可解極まりない非効率的な行動ばかりを取る。そういうものだと既に認識はしているので、今更腹立たしさや憤りは感じない。様々なファクターにより起こる余波に軌道修正を即座にかけ、本来思い描いた通りのエンディングまで辿り着ければ、良いのだ。例え如何な経路を通ったとしても。それが出来ない事態とはすなわち己の能力不足に他ならない。
 全ての事象はコントロール可能。その際たる道具は、己自身だ。



 嗚呼。

 君は今其処で息絶える。


 何時だって世紀の大量殺人犯のその背だけを追い、追い詰めてきた1人の男が、嗚呼たった今敗北を喫した。 
 ずしりと重い感触は両の腕に。
 苦痛と理解と殺意の狭間に煌く黒曜は瞼の下に。
 

 ―――そして僕は、嗚呼己を未だ律しきれていないのだと思い知らされていた。


 喧騒に包まれた静寂の中で、渦巻いたものは、何。






 



 歓喜なのか落胆なのか安堵なのか軽蔑なのかプラスなのかマイナスなのか可か不可か衝動なのか平坦なのか安寧なのか激動なのか嗚呼。

 相反する感情分類ですら、何ひとつできないなんて。

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